古い無線機の新スプリアス対応

  • 2020.07.31 Friday
  • 11:11

JUGEMテーマ:アマチュア無線

 令和4年(2022)11月末から新スプリアスに対応していない無線機は使えなくなります。 ただ、アマチュア無線家の中ではいろいろと誤解があるようで、先日もあるOMが、全て新しい無線機に買い替えなければだめだと断言していました。 新しい無線機に取り換えるのは手っ取り早い方法ですが、古い無線機を使う方法があります。

ここで、新スプリアス対応について、私が理解していることを整理しておこうと思います。

 

 無線局免許を受ける無線機の技術要件は原則として、技術基準に適合するということだけです。すなわち、どんなに古い無線機であっても、技術基準に適合していれば、免許を受けて使うことができます。 ただ、技術基準に適合していることをどのように認めるかについて、いろいろな経緯があり、手続きが分かりにくくなっています。

 

 かつては、すべての無線局は、無線機の系統図などの書類を作成したうえで、無線局免許の申請を行い、役所の職員が出向いて書類の点検や無線機や設備の測定などを行い、技術基準に適合しているかどうか検査をしていました。アマチュアの多くが自作していて、アマチュア無線向けのメーカーはほとんどありませんでしたから。

 しかし、電話級免許ができ、アマチュア無線局が急増するのに、役所が対応できなくなるので、保証認定制度ができました。10W以下のアマチュア局についてはJARLが技術基準に適合していることを保証することで、実地の検査が省略されます。

 その後、携帯電話や無線LANなど一般の人たちが無線機器を利用するのに、いちいち国の役所が検査を行うのはではなく、検査業務を民間の認証機関が行うことで効率化を図ることになり、技術基準適合証明(技適)の制度ができました。アマチュアの無線機もいまは200W以下は技適で性能を保証されるので、実地検査なく簡単な手続きが可能です。 しかし、技適は基本的には無線機を量産するメーカー向けに合わせた制度です。個人でも自作無線機で技適を取ることは制度上可能ですが、試験や手続きの費用が高く、個人的に技適を取る人はほとんどいないと思います。

 電波法の施行規則で、アマチュア業務は個人的な無線技術の興味によつて行う自己訓練、通信及び技術的研究の業務と規定されているので、自作の無線機や古い無線機の使用が事実上できないような制度はこの規則の趣旨に合いません。なので、保証認定の制度が残されました。現在の保証認定はJARLではなく、民間の認証機関であるTSSとJARDがおこないます。

 

さて、新スプリアスの基準は平成17年(2005)12月から適用されているので、それ以後に技適を取得している無線機はそのまま使い続けられます。技適の制度は昭和60年(1985)からなので、技適を取得していても旧基準があります。 つまり、旧基準の技適と技適以前の無線機が古い無線機となります。 古い無線機は新基準による確認ができていないので使えない訳ですが、無線機の実力として新基準を満たしていれば、TSSかJARDの保証認定を受けて使えるようになります。

 

 問題はTSSまたはJARDがどのように保証認定しているかです。TSSとJARDの保証認定の対応は同じではありません。手続き費用も異なります。 TSSとJARDはそれぞれ、古い無線機について、性能的に新スプリアスに適合可能かどうかを調査してしています。 旧基準の技適番号やJARLがやっていた当時の保証認定番号ごとに性能が確かめられている無線機については、所定の手数料を払えば、保証認定がもらえます。 もし、新スプリアスに適合可能との確認ができていない無線機はTSSまたはJARDの内規による手続きに従って保証認定をうけるということになります。 実際に測定をしてそのデータを提出したりする必要があるかもしれません。 TSSとJARDは同じではないので、どちらかでダメでももう一方で可能性があるかもしれません。

 

 

 

 

 

 

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